設計実務に最適の1冊
ついてきなぁ! やさしい研修編
-機械設計の企画書と設計書と構想-
國井良昌(著)

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    ついてきなぁ! やさしい研修編
    -機械設計の企画書と設計書と構想-
    國井良昌(著)

機械設計の企画書と設計書の構想

こんばんは。最近、何をやるにもやる気がでないポンコツサラリーマンの土星です。
最近は設計製図から離れて、設計書やDRBFMを作成する仕事が増えてきたため、
一から基礎を学び直そうと思い、この本を購入しました。

こんな人におすすめ

・機械設計の実務を経験し、更にステップアップしたい方

・企画書や設計書の書き方を学びたい方

・機械設計の業務がどんなものか知りたい方

本書のあらすじ/概要

本書の目次

第1章 料理よりやさしい機械設計
 1-1 本書の対象者と対象企業
  1-1-1 日本企業の99.6%は中小企業
 1-2 機械設計が料理よりやさしい理由
  1-2-1 設計職人へと導く案内人を紹介
 1-3 間違いだらけ:機械設計の開発ステップ
  1-3-1 間違いだらけ:現状に適合しない重厚な開発ステップ
  1-3-2 間違いだらけ:手抜きの開発ステップ
  1-3-3 激戦地区の弁当屋に学ぶ理想的な開発ステップ
 1-4 三者会談による中間レビュー
 1-5 間違いだらけ:機械設計のフロー
  1-5-1 間違いだらけ:設計審査なき設計フロー
  1-5-2 間違いだらけ:ナイナイづくしの機械設計
  1-5-3 間違いだらけ:ポンチ絵は昭和初期の設計者
  1-5-4 ポンチ絵から3次元CADによる概略構想図へ
 1-6 一品も設計できない機械設計の入門書
 1-7 三者会談による第1章のレビュー

第2章 企画書って何? 仕様書って何?
 2-1 料理の企画書よりもやさしい機械設計の企画書
  2-1-1 企画は設計者の仕事
  2-1-2 企画書がない場合は仕様書がある
  2-1-3 事例:実際の企画書を見てみよう!
  2-1-4 技術者の四科目と主要三科目を押さえるのがコツ
  2-1-5 押さえるべき設計品質とは
  2-1-6 事例:実際の仕様書を見てみよう!
 2-2 企画書の作り方
  2-2-1 技術者の6W2Hを埋めれば簡単に作れる
  2-2-2 近年における部品企業の動向
 2-3 三者会談による中間レビュー
 2-4 事例:おもちゃのトロッコの企画書を作成する
  2-4-1 事例:開発のための事前調査
  2-4-2 事例:6W2Hを作成すればよい
  2-4-3 事例:企画書を作成してみよう
 2-5 設計とは2割が製図 8割が設計の仕込みとムダ退治
 2-6 三者会談による第2章のレビュー

第3章 設計書って何?どうやって作るの?
 3-1 料理のレシピよりもやさしい機械設計の設計書
  3-1-1 正統派の設計フローから見た設計書とは
  3-1-2 高速設計からみた設計書とは
  3-1-3 隣国企業における全員設計(チームデザイン)
 3-2 事例:おもちゃのトロッコによる設計書の作り方(前編)
  3-2-1 事例:6W2Hが設計書の源泉(書式の変更あり)
  3-2-2 事例:使用目的の明確化は設計職人の常識
  3-2-3 事例:設計思想とその優先順位が設計の醍醐味
 3-3 三者会談による第3章のレビュー

第4章 今どきポンチ絵?3次元CADによる構想設計のやり方
 4-1 間違った設計法は取り返しがつかない
  4-1-1 山場を迎えるための位置確認
 4-2 事例:おもちゃのトロッコによる設計書の作り方(後編)
  4-2-1 事例:賢い技術選択で手戻りなし
  4-2-2 事例:設計課題が漏れると欠陥商品となる
  4-2-3 事例:主要諸元の決定(構想設計)が設計書の山場
  4-2-4 事例:樹脂製トロッコの概略構想図
  4-2-5 事例:樹脂製トロッコのスケルトン図
  4-2-6 事例:板金製トロッコの概略構想図とスケルトン図
 4-3 概略構想図はどうやって描くの?
  4-3-1 樹脂製/板金製トロッコの概略構想図ができるまで
  4-3-2 概略構想図を作成するための自己研鑽の方法
  4-3-3 機械設計に関する実務書籍の紹介
 4-4 時代はDQD(簡易設計書)へ
  4-4-1 DQDが高速設計を可能にする
  4-4-2 事例:おもちゃのトロッコのDQD(簡易設計書)
 4-5 DQDに付随するPAM(設計の難易度分析)の活用法
  4-5-1 事例:おもちゃのトロッコのPAMによる重し付け方法
 4-6 三者会談による第4章のレビュー

第5章 どうやるの?コスト見積りと低コスト判断
 5-1 コストに関する優劣の判断
  5-1-1 間違いだらけ:専門書におけるコスト情報の欠落
  5-1-2 設計見積りの公式集
 5-2 事例:おもちゃのトロッコによる設計見積り( 樹脂編 )
  5-2-1 事例:樹脂製トロッコの材料費を見積る
  5-2-2 事例:樹脂製トロッコの加工費と型費を見積る
  5-2-3 事例:樹脂製トロッコの組立費を見積る
 5-3 事例:おもちゃのトロッコによる設計見積り( 板金編 )
  5-3-1 事例:板金製トロッコの材料費を見積る
  5-3-2 事例:板金製トロッコの加工費と型費を見積る
  5-3-3 事例:板金製トロッコの表面処理費を見積る
  5-3-4 事例:板金製トロッコの組立費を見積る
 5-4.三者会談による第5章のレビュー

本書の概要

本書は機械設計関連でシリーズ化されている「ついてきなぁ! 」シリーズの番外編。
テーマは「企画書」「設計書」と「構想設計」。
図面と文章の2頁見開き構成にしたりと、理解しやすいように書かれています。
料理やおもちゃのトロッコを事例に、企画書や設計書の書き方、
チェックするべき点など、要点がまとめられており、
構想設計など設計の考え方を学ぶことができます。

また、構想設計の後には加工見積についての内容もあり、
企画から構想設計、見積と設計の一連の流れも学ぶことができます

私自身は正直、本書を読む前は設計書など力をいれず、
いきなし構想設計に着手していました。
そのため、後戻りが発生することもよくありましたが、
本書を読んで構想設計を行う前にきちんと設計書を作成して、
設計審査を受けることの重要さを知りました。

本書にあるように構想設計の前に設計書(DQD)を作成や
6W2Hを始めました(本書よりも大分ラフですが・・・)。

それで、今までの手戻りが少なくなり、
トータル的には設計時間短縮につながりましたので、
本書を機械設計者は一読する価値はあると思います。

本書の感想

本書を読んだとき、感じたのは、初心者向けと書いてありましたが、
本書の内容は数年設計実務経験がないとピンとこない部分があり、
どちらかというと少し実務をかじっている初心者~中級者向けのように感じました。

また、所々、要点がまとまっていないところがあり、
最後まで読まないと何が言いたいのか分からず、
理解しにくい内容がありました。

とはいえ、設計の企画書、設計書などの
設計を始めて、1~2年以上実務を積んだ人が
この本を見ると内容が頭に入ってきやすいし、
何が重要か理解できると思います。

設計業務に就いている初級~中級の人にはとても参考になる1冊だと思います。

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